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◆第14号/2003.7.8 新築マンション内覧会report
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今回はリフォームから少し離れた話題です。
新築マンションの入居前・建物チェックを行う内覧会で、ご自分の家が契約時に受けた説明と違っていた時、どのように対処すれば良いでしょうか? ご紹介するのは、お客様(マンション購入者)ご自身で売主と交渉され、無事ご入居されたケースです。

 
    【Aさんのケース】

     分譲型タウンハウスをご購入
     ただし、モデルルームはなし 
     パンフレット資料による売買契約締結


 1) 契約時のパンフレットには、キッチン下台内部に、
    引出し収納3段とスライド式ボトル収納が装備される、
    と記述されていた。

                    
 2) ただパンフレットには、
    「仕様が変更になる可能性あり」と、注釈があった。

                    
 3) その後内覧会まで、売主側から変更についての連絡はなかった
                    
 4) 内覧会直前。改めて入手した図面には、
     「仕様変更については、内覧時の現場仕様を優先する。」との注釈。

                    
 5) 内覧会。引出し収納3段とスライド式ボトル収納は、仕様変更で付いて
いなかった
    しかしAさんは、これら装備は当初の説明通り必要と考えられ、自力で交渉を展開。

                    
 6) その結果、売主側が「生活利便性を考慮して」、収納2点を納入することで無事解決


   【Bさんのケース】
    分譲マンションをご購入
    契約時は、モデルルームなし
     (契約後にモデルルーム完成)
 
    パンフレット資料による売買契約締結


 1) 契約時パンフレットには、
    LD(リビング・ダイニング)広さは8畳と印刷されていた。
    LDに隣接するウォークインクローゼットには、3方向(コの字型 )に
   ハンガーパイプ
の設置が予定されていた。

                      
 2) 契約後もLD広さは8畳、3方向のハンガーパイプ設置と説明を受けていた。
                      
 3) その後内覧会まで、売主側から変更についての連絡はなかった
                      
 4) 内覧会。売主から渡された図面にはLD広さが6畳と印刷されていた。
    ウォークインクローゼット内のハンガーパイプも、2方向(L字型)に変更されていた。

                      
 5) Bさんから、弊社にご相談の連絡を頂く。
    ※LD広さは、契約時パンフレットの数字寸法を換算した結果、正しくは6畳と判明。
      (→8畳は印刷ミス
    ※Bさんと同タイプの他住戸は、ハンバーパイプが2方向(L字型)に変更された状態
      契約されていた事が、Bさん取材で判明。

                      
 6) この時点のBさん建築的要望:ウォークインクローゼットのハンガーパイプ・レイアウトを
     契約時の仕様に修正。その後、独自で交渉を展開された。

                      
 7) 弊社、再内覧会へ同行。
    ウォークインクローゼットのハンガーパイプ・レイアウト修正を確認して終了。
     現在、無事ご入居済み。


このように、自分の力で納得できる結果を手に入れるためには、どうすれば良いでしょうか?

1つには、行政相談窓口を利用するという手があります。
各都道府県庁には民間住宅に関する相談窓口があります。本来業者に対する行政指導を行う部署ですが、消費者保護の視点から相談に乗ってもらえます。担当者が、相談者(買主)に不利な状況と判断した場合、売主に対して行政指導を入れてくれます。

2つ目に、代理交渉をしてくれる弁護士に問題解決を委ねる手も考えられます。
互いの主張が平行線の場合、契約書の内容と、当事者間の連絡過程などを一つ一つひも解きながら、問題を解決に導いていかなければなりません。これこそ弁護士の出番ですが、個人の民事トラブルをサポートしてくれて住宅関連にも明るい弁護士は数少ないか、あるいは非常に忙しいというのが現状のようです。
(弊社は一級建築士事務所のため、技術的問題は解決できますが、民事トラブルの解決交渉は業務範囲外。)

でももっと手軽に、できれば内覧会を迎える前に、購入者サイドで出来ることはないのでしょうか。 実はあります。

『内覧会の前に、もう一度これまで売主から届いた変更通知に目を通す。』 
これをお勧めします。もし届いていない場合は、本当に変更がなかったかどうか、ご自分で売主へ連絡を入れて確認してみては如何でしょう。特に物件購入の決め手となった箇所(例えばAさんのケースでは収納)に、変更がないかを確認できれば、それだけでも安心できるはずです。


逆に、物件購入の決め手部分が事前連絡なく変更されたことがわかった場合は、どうすれば良いでしょうか?

ケース記述では、事が淡々と進んだように見えますが、例えばBさんは実際弊社にご連絡頂いた時、相当落ち込んでおられました。

特にご購入決定の要因が、「8畳のLD」「3方向にハンガーパイプが設置されたウォークインクローゼット」だっただけに、落胆が大きかったとの事。ご自身としては、8畳と信じていたものが6畳になり価値が下がった為、販売総額に対するマイナス2畳相当分を損害賠償請求(慰謝料名目として)も視野に入れられていました。

弊社は、不動産売買契約に関するトラブルの代理交渉はできない旨を申し上げた上で、各都道府県庁の民間住宅窓口に相談される事をアドバイス、さらに代理交渉してもらうことを前提に弁護士探しをお勧めし、一旦手を引きました。

その後、売主側から誠意ある対応を提示されたとの事、再内覧会ではBさんの建築的要望が満たされた事が確認でき、現在は無事ご新居にお住まいです。
※なお損害賠償交渉の結果について、弊社は携わっていないため記述することができません。

>>結論として、
物件購入の決め手部分が事前連絡なく変更された場合も、行政窓口を訪れ、今後の対応についてアドバイスを受けられる方法が、費用もかからず、しかも自分の不安を和らげることができる有効手段であると考えます。
※ なお、売主(販売)会社の免許登録地の都道府県庁でなければ相談できませんので、予めご注意下さい。


>>最後に。
Aさん、Bさんともに売主から仕様変更の連絡がなかった点が、問題の発端と考えます。

このような事象は、かなり減少していると聞くものの、万一に備えて内覧会直近まで変更の連絡がない場合は、売主へ仕様変更の有無を、特にご契約の決め手となった部分だけでも確認されてはいかがでしょうか。

マンションを購入するという事は、ご自身のローン負債と引き換えに、固定資産を保有するという事です。日本も契約社会に突入しつつあります。条件確認も、結果処理についても自己責任で行わなければいけない時代です。

役所の行政指導という心強い味方もあり、分譲マンションにおいて建築的「事前通知なし仕様変更への修正要求」できる環境は、整っています。前もって確認できることは自ら動いて確認する、これこそが実は最も大切なマンション購入姿勢であり、さらには入居後に快適なマンションライフを送るための基本ではないかと思います。


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